【卓球】フォアドライブがうまくなる！上達するための練習メニューとポイント

卓球の試合で最も多く使われる技術のひとつ「フォアドライブ」。

力強い回転とスピードで相手を押し込むこの攻撃技術は、初心者から上級者まで必ず身につけておきたい基本中の基本です。

この記事では、卓球スクール・タクティブに在籍する現役のプロコーチが

• フォアドライブの打ち方やコツ
• 練習方法
• 試合で使える応用テクニック

まで、あらゆる角度からわかりやすく解説していきます。

これからフォアドライブを習得したい方も、さらに安定性や威力を高めたい方も、きっとヒントが見つかるはずです。

ぜひ最後までご覧ください！

フォアドライブとは

フォアドライブとは自分の利き手側にきたボールに対して威力のある・強烈な上回転をかけて返球する攻撃的な技術です。

試合で最も多く使う技術の1つであり、フォアドライブを自分の武器にすることで、優位に試合を進めることに繋がります。

様々な球質・回転のボールに対して使われ、卓球の基本的な攻撃技術の1つと言えます。

フォアドライブの重要性

フォアドライブは試合での使用頻度が多い卓球技術の1つです。

試合では、フォアドライブの成功率が試合の流れを大きく左右します。安定してフォアドライブを打つことで、試合を優位に進めたり、相手に威圧感を与えることができます。

また、試合では自分のサーブの回転や長さなどによって相手の返球が異なるため、スピードや回転・長さの違う返球に対して自分でタイミングや打点を合わせることも重要です。

フォアドライブの種類

次にフォアドライブの種類を紹介します。

スピードドライブ

スピードドライブとは最も一般的なドライブの1つで、球のスピードが速く威力のあるドライブです。

下回転に対してだけでなく上回転に対して、または決め球としても使える技術です。

ループドライブ

ループドライブとはスピードドライブよりもスピードは遅いが、山なりで回転量の多いドライブです。

特に、ネットより低い位置で打球する場合や回転量の多い下回転に対して使われる技術です。

カーブドライブ

カーブドライブはボールの外側を打球して横回転をかけ、利き手側から反対側に曲がる軌道で返球するフォアドライブです。

カーブドライブを使うことで相手の待ちを外したり、ミスを誘うことができます。

シュートドライブ

シュートドライブはボールの内側を打球して横回転をかけ、利き手の反対側から利き手側に曲がる軌道で返球する技術です。

カーブドライブとの大きな違いはボールの内側を打球することであるため、カーブドライブの横回転と反対の回転がかかる・曲がる軌道がカーブドライブと逆になることが特徴です。

上回転に対するフォアドライブの打ち方

次は上回転に対するフォアドライブの打ち方を解説します。

重心移動を使って打つ

1つ目は重心移動を使って打つことです。

あらかじめラケットを引き、利き足に体重をかけた状態で打球準備をして、打球と同時に逆足に体重を移動させることで重心移動が完了します。

重心移動を使ってフォアドライブを打つことで、ボールにより力を伝えることが出来るため、十分な威力のフォアドライブや安定性のあるフォアドライブを打つことに繋がります。

後ろにラケットを引き、斜め前方向にスイングする

2つ目は後ろにラケットを引き、斜め前方向にスイングすることです。

利き足に体重をかけた状態でラケットを後ろに引いて打球準備をし、斜め前方向にスイングすることで威力があり、回転量の多いフォアドライブを打つことが出来ます。

試合では上回転の試合展開が多いのですが、上回転のボールの返球はスピードが速く、大きくラケットを引いてしまうと間に合わずにミスに繋がってしまうため、上回転のボールに対してはラケットを引きすぎずにスイングすることを意識しましょう。

下回転に対するフォアドライブの打ち方

次に下回転に対するフォアドライブの打ち方を解説します。

重心移動を使って打つ

1つ目は重心移動を使って打つことです。

上回転に対するフォアドライブと同様に、下回転に対しても重心移動を使って打球することが大切です。

しかし上回転とは違い、威力や回転量が少ないと下回転がかかっているためネットミスに繋がってしまいます。

そのため、下回転に対するフォアドライブでは上回転に対するフォアドライブを打つときよりも重心移動が重要になってきます。

重心移動をうまく使い、ボールに十分に力を加えられるようにしましょう。

ラケットを少し下に引き、斜め上にスイングする

2つ目はラケットを少し下に引き、斜め上にスイングすることです。

利き足に体重をかけた状態でラケットを少し下に引いて打球準備をし、斜め上方向にスイングすることで下回転に負けない回転をかけることができます。

下回転を上回転に対してのスイングで打球してしまうと、ネットミスに繋がってしまうため、斜め上方向にスイングしてボールがネットを越えるようにフォアドライブを打ちましょう。

フォアドライブのコツ

続いてはフォアドライブのコツを紹介します。

スイングスピードを速くする

1つ目のコツは、スイングスピードを速くすることです。

スイングスピードを速くすることで、より威力・回転量のかかったフォアドライブを打てるようになります。

また、下回転に対してのフォアドライブではスイングスピードの速さがより重要であり、スイングスピードを速くすることでボールが下回転に負けないようになり、ネットミスをしにくくなります。

私はフォアドライブを打つ際にスイングスピードを一番重要視しており、スイングスピードを速くするために打球の際に肘をたたむことを意識しています。

このように1人ひとり意識することも異なるため、自分なりのフォアドライブのポイントを見つけることも大切です。

打球時に力を入れる

2つ目のコツは、打球時に力を入れることです。

力んだ状態で打球準備・打球してしまうと空振りやオーバーミスに繋がってしまい、ミスが多くなってしまいます。

リラックスした状態で打球準備をし、打球の際に力を入れることで、威力・回転量のあるフォアドライブや安定性のあるフォアドライブを打つことに繋がります。

フォアドライブ練習方法

次にフォアドライブの練習方法について紹介します。

多球練習

多球練習とは練習相手に連続で球を出してもらい、練習者は連続で球を打球する練習方法です。

連続で打つことで、フォアドライブの足の動かし方・フォームなどを覚えることができるため、効率よくフォアドライブを習得出来ます。

初心者だけでなく中級・上級者にも一般的で効果的な練習の1つです。

ラリー形式

ラリー形式の練習は1つのボールを使ってフォアドライブを練習していく方法であり、フォアドライブの打ち方だけではなく、集中力やボールの安定性も身に着けることもできます。

多球練習でフォアドライブの打ち方や足の動かし方を習得したら、ラリー形式でミスを減らし、安定したフォアドライブを打てるようにしていきましょう。

パターン練習

パターン練習とは試合を想定して、サーブまたはレシーブの展開からフォアドライブを打つ練習方法です。

相手の返球が様々な位置に返ってくるため、様々な球に対する対応力やフォアドライブの精度を身に着けることができます。

多球練習でのおすすめの練習メニュー

次は、多球練習のおすすめの練習メニューについて解説していきます。

フットワーク

1つ目はフットワーク練習です。

フットワーク練習をすることで、フォアドライブの足の動かし方や様々なコースに返球された球に対しての対応力を身に着けることができます。

以下では、多球練習での練習メニューの例を紹介します。

■例：フォア→ミドル

練習相手に上回転のボールをフォア側とミドル交互に出してもらい、練習者はどちらもフォアドライブで打球するフットワーク練習です。

■例：フォア→バック

練習相手に上回転のボールをフォア側とバック側に出してもらい、練習者はどちらもフォアドライブで打球するフットワーク練習です。

フォア→ミドルフットワークより動く距離が長いため、よりスムースなフットワークが求められます。

■例：少し高い上回転の球をオールに出してもらいフォアドライブ

練習相手に少し高い上回転の球をオールに出してもらい、練習者はすべてフォアドライブで打つ練習です。

この練習ではフォアドライブのフォームや足の動きを習得できるだけではなく、大きく動くことや打球の準備を速くすること・様々なボールの対応力も習得することが出来るため、効率よく試合を優位に進めることのできるフォアドライブを習得することができます。

練習相手に下回転を出してもらってフォアドライブ

2つ目は練習相手に下回転のボールを出してもらい、そのボールに対してフォアドライブを打球していく練習です。

連続で打球していくことで、下回転に対するフォアドライブの足の動かし方やフォーム・打ち方を身に着けることができます。

ラリー形式での練習メニュー

次は、ラリー形式での練習メニューを紹介します。

フットワーク

ラリー形式でのフットワーク練習は、先ほど紹介した多球練習でのフットワークの練習メニューを行うことができます。

ラリー形式でのフットワークではミスをすると練習が切れてしまうため、安定してフォアドライブを打ち、ラリーを続けられるようにしましょう。

ドライブ対ブロック

練習者はフォアドライブを打ち、練習相手はブロックをしてラリーを続ける練習です。

ドライブ対ブロックではフォアドライブを打った後、すぐに返球が返ってくるため、打球したらすぐ戻り、返球の準備を整えられるようにしましょう。

パターン練習の練習メニュー

次はパターン練習の練習メニューを紹介します。

下回転サーブからフォアドライブ

練習者がサーブを出し、練習相手がツッツキで返球したボールを練習者がフォアドライブで打ち返す練習です。

自分で展開を考えて練習することで、実践に近い展開を練習することができます。

例：フォア前サーブからフォアドライブ
1.相手のフォア前に下回転サーブ
2.相手が自分のフォア側にツッツキで返球
3.フォア側に返球された下回転のボールをフォアドライブ
4.オール

上回転サーブからフォアドライブ

練習者が上回転のサーブを出し、練習相手が上回転で返球したボールを練習者がフォアドライブで打ち返す練習です。

例：フォアにロングサーブからフォアドライブ
1.相手のフォアに上回転のロングサーブ
2.相手がフォア側に上回転で返球
3.フォア側に返球された上回転のボールをフォアドライブ
4.オール

例：フォアにショートの巻き込みサーブからフォアドライブ
1.相手のフォアに短い巻き込み下回転サーブ
2.相手がフォア側に下回転で返球
3.フォア側に返球された下回転のボールをフォアドライブ
4.オール

自分のサーブの回転やスピード・長さによって相手の返球の球質が異なるため、自分が出したサーブに対して、どこに返球が返ってきやすいかを理解することが試合を進める上では重要です。

フォアドライブの応用テクニック

次にフォアドライブの応用テクニックを紹介します。

カウンター

カウンターとは、相手のドライブなどの攻撃に対してドライブで返球する技術です。

威力や回転量のあるドライブなどの攻撃に対して使うため、打球のタイミングやスイング・ラケットの面の角度の調整などが難しく、高度な卓球技術の一つです。

レシーブでのフォアドライブ

長いサーブや高い軌道などのサーブに対してレシーブでフォアドライブを打ち、攻撃をする技術です。

レシーブからドライブなどの攻撃を仕掛けることで相手に威圧感を与えたり、試合を優位に進めることに繋がります。

まとめ

今回は、フォアドライブについて徹底解説しました。

「フォアドライブをしっかり身につけて勝てるようになりたい！」という方にはタクティブのパーソナルレッスンがおすすめです。

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